石田屋でお出しするお茶は冨士美園さんにお願いしています。お付き合いは5年目となります。
冨士美園さんのお茶に切り替えてから、急須などの茶道具もお世話になっています。それは、冨士美園さん達が主催するお茶の美味しい淹れ方等を教えてくれる「村上茶ムリエ講座」を受講したのがきっかけです。
また、お茶の種類も、これまでの「番茶」から、「煎茶」に変更しました。番茶には番茶の良さがあるのですが、「おもてなし」という観点から考えたときには「煎茶」がふさわしいと感じたからでした。
北限の茶処として有名な村上茶は、他と比べて香りが強く、渋みがまろやかなのが特徴です。しかし雪国であるが故、静岡などの本場と比べると生育に1.5倍もかかる苦労もあります。
さて、現在の冨士美園さんは明治元年創業の老舗で、社長である飯島剛志さんは、村上のお茶の業界をしょって立つ若手代表格の一人で現在41歳の社長です。
彼がお茶屋を目指すと決心したのが20歳。それから東京や静岡で計5年の修行を積み、村上に帰ってきました。
帰ってきた剛志さんが行ったことは、茶畑を復活することから始めました。土作りから行い、古いお茶の木や新しいお茶の木を見極めることで収穫の時期や肥料のやり方を木ごとに調整できるからです。
村上茶 また、剛志さんは手もみの職人技を習得してきたので、茶葉の状態を見極めることが出来るそうです。それは機械を使って行う作業でも生かされる技術だそうです。なので、他よりも美味しいお茶を提供できる冨士美園さん独自の強みとなっています。
さらに、剛志さんは明治期には作られていた、村上紅茶を2004年に復活させました。この紅茶のおかげで、これまでの客層とは違う若い客層をつかむことに成功したそうです。現在はお茶全生産の4割を占めるほどの商品となっています。
このように、村上茶ムリエ講座や紅茶づくりなど、新しいことをどんどん行っている剛志さんですが、全ては、村上茶を沢山の人に知ってもらい、伝承していくために行っていることなのです。
そんな冨士美園さんの商品はネットでも購入可能です。是非覗いてみてください。
■冨士美園
住所:新潟県村上市長井町4-19 TEL.0254-52-2716 FAX.0254-62-7727
HP:http://www.fujimien.jp