石田屋には当館の朝ご飯を食べたいために宿泊してくれるお客様がいらっしゃいます。そんな当館自慢の朝ご飯の主役である「お米」を提供してくれているのが、旧山北地区の大毎集落で専業農家を営んでいる河面(こうも)秀喜さんです。河面姓の歴史は古く平安末期に平家の武士だったのですが、けがをし、同行できなくなったために、この大毎集落に住み着いたと伝えられているそうです。
秀喜さんの家も何代続いているか正確には分からない位なのですが、昔からずっと農家を続けている家系で、現在は20町歩ほどの田んぼでお米を作っています。
河面さんのお米の特徴は、腰があって甘みがあるところです。
そのうまさの秘訣のひとつは大毎は山の麓にある集落で、田んぼも棚田です。そういう場所柄のため、朝晩の寒暖の差がはげしくその分、お米の旨味が増してきます。
秘訣その二は、水です。お米を育てるための水はとても重要です。大毎集落に初めて来ると「水が多いな」と感じられるくらい、集落内を沢山の水が流れています。そして、集落内を流れる湧き水は「吉祥清水」として、地域外から様々な方が水をくみに訪れています。河面さんの棚田もそんな吉祥岳の源水を引いています。
秘訣三番目は土です。稲刈りが終わった秋、来年のための土作りが始まります。鶏糞を撒いていくのです。キッカケは息子さんの助言だったそうです。息子さんの友達である農家さんが、鶏糞による土作りを薦めてくれて、それを息子さんから聞いて始めたそうです。続けて3年~4年目となるそうです。
そして最後は河面さんの愛情です。一生懸命、お米に対して誠実に作り続けている河面さんのお米は、だから美味しいんです。
大毎産のお米は、農協でもなかなか売ってくれません。河面さんとは、会合で石田屋に来ていただき、そこで知り合い、お付き合いが始まりました。この時の出会いに今でもとても感謝しています。
■河面秀喜さん
住所:新潟県村上市大毎247
※河面さんのお米の取扱いはありませんが、 大毎産のお米を購入したい方は肴町主食 (村上市肴町5-1/TEL.0120-308099)で 取り扱っております。