村上には2つの地酒の蔵元がありますが、その一つが大洋酒造さんです。大洋酒造さんは昭和20年、14の蔵元が一つとなって生まれた会社です。
石田屋では大洋酒造さんの「紫雲」をイチオシのお酒としてお出ししています。ご縁の始まりは田村酒店さんから紫雲を紹介されたことがキッカケです。紫雲を飲んだ代表がこのお酒をべた褒め!それ以来、石田屋でお出しすることになりました。
紫雲は、幅広く料理に合う普通酒ながら、米は吟醸酒並みに削っている贅沢なお酒です。食中酒にピッタリのお酒なのです。この酒は村上岩船地域でしか販売されておらず、扱っているお店は「大洋盛紫雲会」に所属している35店舗のみです。1993年の販売ですが、人気がじわじわと広がり、地元限定酒という事も相まって現在では人気のお酒となっています。
また、紫雲をお出しすると決めた際には、大洋酒造さんからお酒の指導をしていただきました。お酒は暖める温度によってはもちろん、飲む杯によっても味が変わってしまうのです。この教室でどういう状態でお出ししたらお客様が美味しく飲めるのかを詳しく教えていただきました。
大洋酒造さんの酒は、紫雲も含めて、全て3つのこだわりで作られています。
一つは地元でつくられた酒米を使用。五百万石・越淡麗・たかね錦を使用しています。
二つ目は、水です。大洋酒造さんの地下約20メートルから引き上げている地下水は軟水でお酒造りに非常に適した水だそうです。
そして最後は技術の伝承です。酒造りの技術を続けていくために若い担い手の育成に力を入れているそうです。昨年は若い3人を雇用し教えているところだそうです。
大洋酒造さんでは酒造りの他に、大洋酒造さんのファンを増やしていくために色々なことに挑戦しています。例えば「和水蔵」という展示場を会社施設内に開設し、人形さま巡り等の地域活性化イベントに参加して、見学者を招いています。
他にも高根集落のまちづくり団体とコラボした「雪中貯蔵体験」の開催や、先述した「大洋盛紫雲会」など、とにかく、地元のお店やお客様を大切にし、地域と共に歩んでいくことをとても大事にしている酒蔵です。
石田屋で紫雲を気に入った方は、是非大洋酒造さんにも一度寄ってみてください。
■大洋酒造株式会社
住所:新潟県村上市飯野1-4-31
TEL.0254-53-3145 FAX.0254-53-3148
HP:http://www.taiyo-sake.co.jp